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コース03 / レッスン01 · 公開中

最初のBotを作り、小さな仕事を任せる

本文 約2,500文字 · 2026年10月18日確認

このレッスンでできるようになること

Grok Botに仕事を任せる最初の一歩は、たくさんのアプリをつなぐことではありません。小さな仕事を一つ渡し、返ってきた成果を自分で確認することです。このレッスンでは、資料を整理するBotを作り、添付資料から決定事項と未解決の質問をまとめてもらいます。読み終えたときのゴールは「Botを作れた」ではなく、「根拠を確かめられる成果物を一つ受け取れた」です。

1.会話する相手から、仕事を持つ担当者へ

Grok Botは、名前と役割を持ち、継続して仕事を進めるAIの担当者です。クラウド上のコンピューターでファイルやアプリを扱い、端末を閉じた後も処理を続けられます。ただし、任せた仕事が必ず正しく終わるわけではありません。最初は、結果の良し悪しを自分で判断できる仕事を選びましょう。

今回の題材は、議事録や企画書の整理です。短い資料なら、Botの回答と原文を見比べられます。「売上を増やして」のように範囲が広い仕事に比べて、抜けや誤読を発見しやすいからです。実在の顧客情報を含まない、数ページ程度の資料を一つ用意してください。練習用に、自分で書いた会議メモでも構いません。

2.準備して、最初のBotを作る

まず公式ダウンロードページから端末に合うGrok Botを入れ、案内に沿ってCursorアカウントでサインインします。利用できる契約かを確認し、必要なら対象のGrokアカウントを連携してください。契約や配布状況で画面が異なるため、利用権の表示を優先します。詳しい導入方法はインストール手順、費用はBotの料金と使用枠で確認できます。

初期設定が完了したら、サイドバーのNewからCreate new Botを選びます。初回にCreate your ownが表示される場合は、そこから作っても構いません。名前は「資料整理」、説明は「資料の決定事項と確認事項を、根拠付きで整理する担当」とします。説明欄には、今後も守ってほしいルールを入れます。今回は「元ファイルを変更せず、外部への送信を行わない」と書きましょう。

「何でもできる秘書」のような広い役割より、担当する成果が分かる名前の方が、次も同じ仕事を頼みやすくなります。Botを増やすのは、別の役割が必要になってからで十分です。

3.依頼を五つの要素で組み立てる

分かりやすい依頼には、成果、参照元、制約、出力形式、確認する地点が含まれます。今回なら、成果は決定事項の整理、参照元は添付資料、制約は原文を変更しないこと、出力形式は表、確認する地点はあなたが表を読み終えるところです。操作を一つずつ細かく指定するより、完成した状態を伝えることに集中します。

資料を添付し、次の依頼文を送ってください。これは本ガイドが作成した練習用の例です。実際の依頼では、資料の名前や整理したい項目を置き換えます。

添付資料を読み、決定事項、担当者、期限、未解決の質問を表にしてください。各項目に、根拠となるページ番号または見出しを付けてください。資料に書かれていない担当者や期限は推測せず「記載なし」としてください。事実と提案は分けてください。元ファイルは変更せず、結果はこの会話に返してください。外部への送信は行わず、私の確認で止めてください。

たとえば、資料に「来週までに検討する」とあっても、基準日が分からなければ日付は確定できません。こうした曖昧さを、Botが勝手に埋めない条件にすることが大切です。「不明は不明のまま残す」と伝えると、人が判断すべき点を見つけやすくなります。

4.見栄えではなく、根拠で成果を確認する

表が返ってきたら、まず重要な三項目を選んで原文と照合します。決定事項が単なる提案に変わっていないか、担当者の名前が合っているか、期限に根拠があるかを確認してください。読みやすい表でも、内容が正しいとは限りません。ページ番号や見出しが付いているのは、この照合を短時間で行うためです。

次に、資料を通して読み、抜けた項目を探します。特に「保留」「要確認」「次回判断」といった表現は、決定事項と分ける必要があります。間違いがあれば、「違います」だけで終わらせず、「3ページの案は未決定なので、決定事項から未解決の質問へ移してください」と、場所と修正方法を伝えましょう。

最後に、修正後の表だけをもう一度確認します。今回だけの事情は会話で指示し、次回も使いたい整理ルールはBotの説明に反映します。最初から定期実行にせず、一度の仕事を納得できる状態まで整えるのが、この段階の目的です。

5.つまずいたときの戻り方

ファイルが読めない場合は、暗号化や破損がないか、文字が読み取れる資料かを確認します。難しければ、対象部分をテキストで貼り付けて同じ依頼を試してください。回答が長すぎるなら「重要度順に五項目まで」、根拠が曖昧なら「各行に元の見出しを付ける」と、修正する条件を一つずつ追加します。

今回の練習に、メールや社内システムへのログインは必要ありません。別の作業に進んで認証が求められたら、通常のチャットへパスワードを書かず、公式の引き継ぎ画面から自分で操作します。また、同じアカウントのBotはクラウドPCを共有します。役割を分けただけで、ファイルやログインのアクセスが分離されるとは考えないでください。

実践課題と完了チェック

用意した資料で一度実行し、最低一箇所は改善の指示を返してみましょう。修正する誤りがなければ、「未解決の質問を優先度順に並べる」など、使いやすくする指示で構いません。最初の結果と修正後の結果を比べ、どの条件が改善につながったかを一文で記録します。

  • 一つの役割を持つBotを作成できた。
  • 原文を変えず、指定した形式の結果を受け取れた。
  • 重要な三項目を原文と照合し、不明点を区別できた。
  • 追加指示を送り、修正後の結果まで確認できた。

ここまでできれば、最初のレッスンは完了です。次に学ぶのは、Botが使うクラウドPCとアプリ連携の仕組みです。今回身につけた「成果を定義し、根拠を確認し、修正する」という流れは、調査、制作、定期レポートへ仕事を広げても共通して使えます。

出典・補足

操作と仕様は以下の公式資料に基づきます。設計案・練習課題・確認方法は本ガイドの提案です。製品実機での全操作と課金APIへの接続は未検証です。画面・提供条件は利用環境で確認してください。