このレッスンでできるようになること
最初の会話では、気の利いた質問を考える必要はありません。短い依頼を送り、返ってきた内容を読み、必要な修正を伝える流れを身につけることが大切です。今回は架空の勉強会の案内文を作ります。ゴールは、最初の回答をそのまま使うことではなく、日時や対象者を確認して、自分が配れる下書きに整えることです。
1.公式の入口から始める
Webではgrok.comを開き、アプリを使う場合は公式サイトから案内される配布先を確認します。サインインが必要な画面では、利用したい契約に対応するアカウントを選びます。似た名称のサービスへ、既存の認証情報を入力しないよう、接続先を確認してください。
入力欄が開いたら、まず短い日本語の依頼を一つ送ります。この練習では添付や外部連携は不要です。画面の機能名や位置は端末や配布状況で変わるため、使っている製品がGrokの会話画面であることを確かめます。Botや開発用APIの説明を、そのまま一般の会話画面に当てはめないようにします。
仕事で使う場合は、組織が認めたアカウントや入力範囲に従います。今回は架空の情報で練習できるため、実在の参加者名簿や社内資料を用意する必要はありません。
2.完成に必要な情報を先に渡す
案内文には、誰に、何を、いつ、どこで、どう参加してほしいかが必要です。架空の例として、対象はAI初心者、日時は11月10日14時、場所はオンライン、参加方法は後日案内とします。年が未指定なら年を勝手に補わないよう伝えます。
「魅力的に書いて」とだけ頼むと、必要な情報を補うために、事実ではない特典や実績が入る可能性があります。今回は文章の雰囲気より、与えた条件を保つことを優先します。未確定の情報は未確定として残せるように、使ってよい事実をまとめて渡してください。
3.最初の回答を条件と照合する
回答が出たら、日時、所要時間、参加方法、未確定事項を元の入力と見比べます。文章が自然でも、開始時刻が変わっていたり、参加方法が申込みフォームになっていたりすれば修正が必要です。文字数は目安なので、内容を削って無理に合わせるより、必要な事実が保たれているかを先に見ます。
続いて、入力していない主張を探します。「誰でも必ず使いこなせる」「専門家が指導する」といった表現が追加されていないか確認します。見つかったら、事実として使える根拠があるかを考え、なければ削除します。AIの文章の中にある情報も、自分が提供したものと新たに生成されたものを区別します。
4.修正は場所と方向を伝える
修正依頼では、直したい箇所と望む状態をセットにします。「もっとよくして」より、「冒頭の誇張を削り、参加すると何を試せるかを先に書く」の方が、変化を確認しやすくなります。一度にすべてを書き換えるより、重要な問題から直しましょう。
たとえば「年は未確定のままにしてください。参加方法は後日案内から変更せず、最初の一文を短くしてください」と返します。修正後は、指摘した点が直ったかに加え、正しかった日時が変わっていないかも見ます。修正には、正しい情報を保持する確認も含まれます。
同じ会話で続けると、直前の文脈を使ってやり取りできます。ただし、長いやり取りの後には条件が埋もれることもあります。途中で「確定している条件は次の通り」と短くまとめると、どの条件を優先するか確認できます。
5.完成版と検討中の案を区別する
採用する文が決まったら、完成版だけをまとめ直してもらいます。複数の案が同じ会話に残っている場合は、どれを使うか分かるように、作成日や用途を添えて自分の文書へ保存します。保存した文が、最後に確認した版と同じかも確認してください。
この練習では、外部への投稿や送信は行いません。下書きが完成した状態と、配信まで終わった状態は別です。実際に配る場合は、未確定だった年や参加方法を確定し、リンクを開いて確認する工程が必要になります。
回答が途中で終わった場合は、どこまで受け取れたかを伝えて続きを求めます。入力を全部やり直す前に、表示上の問題か、条件の不足かを確認しましょう。使いにくい回答になったときも、何を直せば判断できるかを具体的に伝える練習になります。
実践課題と完了チェック
上の依頼文で案内を作り、少なくとも一回は修正を返してください。元の条件が保持されている、追加された事実を見分けられる、未確定事項が残っている、採用版を特定できる、という四点を確認します。実際の画面で試せていない場合は、入力と期待する結果を紙に整理するだけでも準備になりますが、操作済みとは区別して記録してください。

