このレッスンでできるようになること
役職名を付けたBotが十五体並んでいても、仕事が速く終わるとは限りません。今回は十五の役割候補から、自分に必要な担当だけを選びます。基準は、独立した成果物があるか、同じ仕事を繰り返すか、別の担当に分けると確認しやすくなるかです。十五役の一覧は公式推奨編成ではなく、本コースの設計例です。2026年10月19日に公式の役割設計ガイドを確認しており、各編成の成果を実測した記事ではありません。
1.役職名より、受け取る成果物を決める
「優秀なPMとして働いて」だけでは、統括との違いが分かりません。本コースでは統括を目的と優先順位の整理、PMを案件の進捗と受け渡しの管理に分けます。一件の小さな調査なら統括が両方を兼ねます。複数案件の期限を追う負担が増えたときに、初めてPMを独立させます。
公式ガイドも、仕事の担当範囲、情報源、作業の進め方などに違いがある場合にBotを分ける考え方を案内しています。ただし別のBotは別の安全な保管場所ではありません。同一アカウントのファイルやログイン状態は共有されます。顧客ごとに名前を変えても、それだけで情報は隔離されません。
2.十五の役割を、具体的な担当範囲に直す
次の一覧は候補集です。全員を作る指示ではありません。自分の仕事に必要な行を二〜三個選び、入力資料と渡す先を埋めて使います。
| 役割 | 主な入力 → 返す成果物 |
|---|---|
| リーダー・統括 | 依頼と事業方針 → 優先順位と最終報告 |
| PM | 案件台帳と期限 → 進捗一覧と次の担当 |
| 秘書 | 承認済み予定と連絡 → 会議準備と確認事項 |
| リサーチ | 調査条件と対象URL → 出典付きの事実表 |
| データ分析 | 許可されたCSV → 集計結果と前提条件 |
| 企画 | 顧客課題と調査結果 → 選択肢と推奨案 |
| 編集 | 企画と読者像 → 構成案と不足論点 |
| 執筆 | 構成と根拠資料 → 原稿の下書き |
| デザイン支援 | 媒体条件と確定原稿 → 配置案と制作指示 |
| SNS運用 | 公開可能な情報 → 投稿案と振り返り表 |
| 営業支援 | 企業情報と商談条件 → 質問案と提案下書き |
| 顧客対応 | 問い合わせと規定 → 分類と返信下書き |
| 経理補助 | 明細と社内ルール → 照合表と不足証憑一覧 |
| 開発支援 | 不具合報告と検証環境 → 再現手順と引継ぎ資料 |
| 品質確認 | 成果物と受入基準 → 根拠付きの合否と修正箇所 |
デザイン支援なら画像や完成ファイルまで必要か、経理補助なら分類案までか、という範囲を追加します。Botに役割名を付けても、接続先の機能や専門判断が自動的に備わるわけではありません。必要なツールが使えるかは実行前に確認します。
3.まず三体で、責任の重なりを減らす
競合調査を続けるなら、統括、調査、品質確認の三体が出発点になります。調査は事実の表を作り、品質確認は元ページを開いて表を点検し、統括は合格した材料で提案をまとめます。「調査と企画と確認を全員が行う」といった重複は避けます。
追加すると決めたらNewからBotを作成し、プロフィールに担当範囲を記入します。今回は「品質確認」を作ります。調査担当の自己評価を読んで賛成するだけでは確認にならないため、独立して元資料へ戻ることを役割に含めます。
4.担当ごとの境界を、一枚にまとめる
担当が増えたら役割表を案件フォルダーへ置きます。役割表には「担当すること」だけでなく「担当しないこと」を書きます。調査は提案の決定をしない、品質確認は出典のない文章を補作しない、統括は未確認の項目を消して完成にしない、という分担です。これは自然文による運用上の約束であり、ツールの権限設定とは別です。
実践課題と完了チェック
十五役から今必要な担当だけを選び、三体以内の役割表を作ってください。各成果物に作成担当と確認方法があり、次へ渡す相手が一意に分かれば設計は完了です。Botを作った数ではなく、同じ仕事を二重に行わず受け渡せることを確認します。次回は、この三体で調査から最終報告まで一件の仕事を通します。

